けいせいあわのなると
傾城阿波の鳴門
じゅんれいうたのだん
むじな
「むじな」は熊本に縁のある小泉八雲原作の作品です。
八雲が幼少期を過ごしたアイルランド公演を機に清和文楽オリジナル作品として製作いたしました。
江戸の紀伊国坂(現在の東京・赤坂)には「むじな」が出るという噂がありました。
ある夜、忠兵衛が歩いていると、女中が座り込んで泣いていました。心配し声をかけますが、女中は泣いているばかり。なだめて顔を上げさせると、女中の顔は………。
驚いた忠兵衛は、慌てて坂を駆け登ります。すると暗闇の中にそば屋の灯りを見つけます。
そば屋の主人に女中のことを話すと、その女はこんな顔だったかと顔を見合せます。