けいせいあわのなると
傾城阿波の鳴門
じゅんれいうたのだん
ひごあまびえこいうたいぶん
令和2年5月、清和文楽館にて雪おんなの人形を熊本ゆかりの妖怪「アマビエ」へと変化させたことをきっかけに、熊本県立劇場と清和文楽館は「アマビエ」をモチーフとした清和文楽新作の制作に取り掛かりました。その後、松本眞奈美氏による脚本をもとに、熊本県立劇場が連携協定を結ぶ熊本デザイン専門学校へ人形の衣装デザイン及び制作を依頼。淡路人形座による作曲や浄瑠璃・人形指導などの監修、中村花誠氏、藤舎仁鳳氏による作調を経て、全3景の大作が出来上がりました。
肥後の国(現在の熊本)の海底深くに棲む竜王の娘「あま姫」は、時化に巻き込まれた肥後藩士凪尾剛之進を助けます。
一目に恋に落ちた二人ですが、長年あま姫に想いを寄せていた海の妖怪海法師が二人の仲を裂こうと画策します。
「あま姫の本性を知ればお前は食われる」と海法師の言葉に惑わされる剛之進。
愛する人の全てを知りたいと願うのは幸か不幸か